通学定期の購入制限?年度またぎの注意点


通学定期乗車券

大学に電車通学する学生は多いと思います。

通学にあたり、通学定期を買いますよね。運賃が3~4割程度安くなるので、買わない手はありません。

購入にあたっては、どういった手続きが必要なのでしょうか。


学割定期の購入には何が必要?

学生であることを証明しないと、通学定期券は購入できません。
そのため、鉄道会社では、

  • 学生証
  • 通学証明書(学生証に兼用されている場合もあり)

の提示を求めています。

Suica機能付き学生証を導入している大学においては、証明書は不要で学割価格での定期券購入もできます。

便利ですね。

私の大学は現在のところ導入しておりませんが、紛失時のチャージ金等の心配や再発行時の負担増もあって、個人的には定期とICカードは別でもいいんじゃないかな、と思う所です。

「Suica付学生証」での通学定期券継続購入時の通学証明書省略について|Suica付学生証・社員証のご案内|Suica:JR東日本


通学定期を発行できる学校は決まっている

各鉄道会社にて通学定期を発行可能な「指定学校」を定めており、これに指定されていない学校に通う学生においては通学定期は発行できません。

予備校などはそうです(一部の予備校除く)。

ですが、大学においては基本的に問題なく購入可能です。


通学定期を購入できる区間は決まっている

通学定期を購入できる区間についても、決まっています。

大学が証明する自宅最寄駅と、大学最寄駅の間の区間です。

自分で書き換えて好きな区間で通学定期を購入することはできません

経路上、自宅の最寄駅の1つ前の駅は購入できるかもしれませんが、大学の手前の駅までの購入というのは、原則できません。
(学生の話を聞いていると、担当した駅員さんによって違うみたいな噂も…)


年度またぎの定期購入は可能?

例えば、1年から2年に進級する学生が、3月中に4月からの半年分の通学定期を購入できるか、というお話です。

これはできません。

証明書を持っていても、3月中には4月30日までの定期券しか購入することはできないこととなっています。

また、大学も通学証明は年度更新後の4月1日からしか発行しないことが多いでしょう。

これは、当該年度の証明は当該年度に行うべきで、予測的で不確定な証明はできないということでしょう。同様の理由から、卒業見込証明書を3年次から発行している大学はほぼありません。

学生においては、4月の一回目の通学までは割引が効かなくなってしまいますが、大学としては不確定な証明をするわけにもいきませんので、1回分は我慢してもらう、という形になります。


おわりに

今思うと、通学定期ってすごく安いですね。

学生とその家族の家計負担を減らし、勉学により注力できるとても素晴らしい制度かと思います。

鉄道会社さんの社会貢献の一種とも言われていますが、そうした社会貢献が、もっといろいろな面で広がっていくと良いですね。