答申って何?


答申とは?


大学内部や教育関連の方々の間ではよく聞かれる「答申(とうしん)」という言葉ですが、これはどういったものなのでしょうか?


「答申」という言葉自体は、「諮問機関が、諮問を受けた事項について意見を具申すること」というもので、その範囲は広いですが、大学業界界隈における「答申」は、ある程度絞られています。


そこで今回は、大学関係者として、特に押さえておきたい代表的な「答申」について、ご紹介したいと思います。


中央教育審議会

中央省庁等改革の一環として、従来の中央教育審議会を母体としつつ、生涯学習審議会、理科教育及び産業教育審議会、教育課程審議会、教育職員養成審議会、大学審議会、保健体育審議会の機能を整理・統合して、平成13年1月6日付けで文部科学省に設置。


主な所掌事務としては、
1.文部科学大臣の諮問に応じて教育の振興及び生涯学習の推進を中核として豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成に関する重要事項を調査審議し、文部科学大臣に意見を述べること
2.文部科学大臣の諮問に応じて生涯学習に係る機会の整備に関する重要事項を調査審議し、文部科学大臣または関係行政機関の長に意見を述べること。
3.法令の規定に基づき審議会の権限に属された事項を処理すること。

とされています。


中教審(ちゅうきょうしん)」とも良く略されます。

中央教育審議会:文部科学省


主な答申としては、大学設置基準などの改正や、学位規則の改正等、また、日本の現状に即した高等教育の在り方等に関するものがあります。


教育再生実行会議

21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を実行に移していくため、内閣の最重要課題の一つとして教育改革を推進する必要があり、このために開催されるとされるもの。

教育再生実行会議

日本における大学の役割や、グローバル方策、キャリア方策、大学機能強化などに関する提言などが主たるものとしてあります。


終わりに

上記以外にも、様々な場で、大学に関する方針や在り方、目指すべき姿が検討され、まとめられていきます。


こうした答申に従い、大学をより良い場とすることが求められます。


答申がまとめられるまでには、検討会議等が何度か行われるのが通例ですが、そうした検討についても、上記サイト等で公表されていますので、よく目を光らせ、常にそうした動きを読み、先回りして大学改革に携わっていくことも重要です。