学校も脱ハンコ?!デジタル化推進について

婚姻届などの行政手続きに押印が不要になるというお話が話題となっていますが、こうした政府の見解に基づいて、「脱ハンコ」の流れは教育業界にも波及してきています。




内容としては、脱ハンコのうえ、それに代わる認証に関する手続きのデジタル化を依頼するものとなっています。

各学校や地域における実情を踏まえつつ、可能なところから、押印の省略及び学校・保護者等間における連絡手段のデジタル化に向けた取組を進めていただきますようお願いいたします。
押印の省略や学校・保護者等間における連絡手段のデジタル化を進めることは、迅速な情報共有を実現するとともに、学校・保護者等双方の負担軽減にも大きく寄与するものであるため、教育委員会等においては、学校が円滑にデジタル化等に移行できるよう、必要な支援をお願いいたします。また、教育委員会等において、学校が求める保護者等による押印手続き等について教育委員会規則やガイドライン等で定めている場合には、本通知を踏まえ、必要に応じて見直しを進めていただきますようお願いいたします。

なんで押印をなくすの?

そもそも、押印については「誰が押したか?」を完全に証明できるものではありません。保護者が押すべきハンコを、子供が押していたとしても学校側が見抜くことは困難でしょうし、ハンコ自体、いまや100円ショップ等で簡単に手に入ります。
学校側としては「ハンコが押してあるんだから見たということでしょう?認めたということでしょう?」とも言えなくはないですが、その効力もさほど強いものとも言えません。

一方で、スマートフォンなどのデジタル機器の普及・個人所持や、Googleアカウントなどの各種デジタルな個人アカウントと、クラウドによるその連携が一般的になっています。
「ハンコを押す」よりも、「個人のアカウントから申請がされた」方が、より信ぴょう性が高いとも言えます。
大学においても、いまや学生一人一人や、保護者に対して独自アカウントを発行することも普通になってきています。

これを使用し、また、信ぴょう性の低いハンコ主義をやめるのは、学生も学校も双方にとってメリットが大きいものと考えます。


これから学校に対してはハンコはすべてなくなるの?

すべてがなくなる、とは言えませんが、大半はなくなっていくものになるかと思います。
皆さんが通う大学で押印を求められたとしても「まだ脱ハンコしてねーのかよ!」とは怒らないでください。

慣習によるものもあるかもしれませんが、それはそれで正当な理由があったりするのです。
どうしても書面でなくてはいけないもの、などもなかなかに残っていたります。

ただ、コロナ禍に対応したオンライン授業もそうですが、そうした社会の変化・環境の変化にうまく柔軟に対応していくことが、大学においても求められています。

おわりに

私は世代的には、「ハンコじゃなきゃ」「書面じゃなきゃ」というタイプではないのですが、上の世代の方々にはそういった人がまだまだ多くいるように感じられます。

今回の通知でも、「GoogleフォームやMicrosoft Formsを活用しましょう」と言われていますが、正直ついていけるかは心配です。

少し勉強して、今後こちらでも報告したいと思います。