特定非営利活動法人学生文化創造が主催する、「スチューデントコンサルタント認定試験」を受験してきました。
大学等において、学生支援相談業務を行う上で必要とする知識・能力及び適性等に関する試験で、認定をされると、認定証書と認定証カードが交付されるとのことです。
認定されれば、専門職としてその大学等の学生支援相談業務を行うことができるとされています。
大学職員として、持つことが推奨される資格・検定制度のひとつと言えるでしょう。
内閣府認証 特定非営利活動法人 学生文化創造
認定試験の流れ
詳細については、学生文化創造のWebサイト等から確認できるものとして、大まかな流れについて、ご紹介します。今年度の試験の流れが以下のようなものでした。
5月上旬〜7月上旬:
受験申込期間7月1日〜7月31日:
論文試験 論文提出期間(1000〜1200字程度、メールにて提出)8月30日・31日:
基礎研修講座(参加は任意)9月1日:
筆記試験・口述試験実施10月上旬(予定):
試験結果通知11月15日・16日(予定):
フォローアップ研修(別途申し込みが必要)上記のような流れでした。
肝心の試験としては、①論文試験(事前提出)、②筆記試験(選択式・記述式)、③口述試験(グループ面接)の3つから構成されています。
受験資格は?
受験資格は、「大学において学生支援業務に携わる者」とされておりますが、大学に勤める限りはほぼ全ての職員が該当しているとも言えます。実際、学生支援課のような部署に所属している方だけでなく、教務課・入試関係課・就職関係課・法人所属の方まで、様々な方が受験しています。
また、所属大学も様々で、講座・試験にあたり宿泊施設の用意等もあることから、日本全国の大学職員の皆様が受験していました。
情報交換・交流の場としても、有意義な場ですね。
難易度・合格率・合格基準は?
難易度・合格率・合格基準(何点以上が合格か等)は、明示されておりません。ただ、受験者定員と合格者数の数字を見る限り、7割程度は毎年合格しているものかと推測できます。
試験内容は?
論文試験
事前提出の論文試験は、定められたテーマについて、1000〜1200字程度のワードファイルで作成し、メールにて提出するという形でした。論文のテーマについては、毎年変わります。
過去の論文テーマについては、「出題例」として案内チラシ等にも記載されています。
ちなみに今年のテーマは、奨学金についてのものでした。
筆記試験
筆記試験は90分間で行われます。テキストとして紹介されている書籍(「学生支援・相談の基礎と実務」編集・発行:学生文化創造)の内容理解や、大学関連答申の理解などができていれば、筆記試験(選択式)は9割方正答ができるかと思います。
筆記試験(記述式)は、10点満点の問題が3問、例年出題されています。
文字数は200字程度の指定があり自身の経験等も踏まえた記述が必要な場合があります。
テキスト・過去問題集は、試験や講座の申込時に購入が可能です。
口述試験
口述試験は、6、7名ほどのグループ面接になり、60分間で行われます。私が受験した際は、下記の3問構成でした。
なお、面接官は1グループにつき、2名でした。
①テーマに沿った個別口述(10分)
順番に1人2分程度で口述。
「認定試験の受験動機」がテーマでした。
②テーマに沿った自由討議(30分)
挙手制で1人4分程度で口述。
直前の発言者の口述内容を踏まえた形で次の者は口述を行う。
「障害を有する学生支援の現状についてどう受け止めているか」が今年のテーマでした。
③テーマに沿った個別口述(20分)
順番に1人3分程度で口述。
「障害を有する学生支援の推進のための課題と対応策について」が今年のテーマでした。
試験方法等については今後変わっていくこともありますので、あくまで参考としてご覧ください。
また、筆記のみ合格、口述のみ合格等といった一部合格制度、不足分再受験の制度もあるようです。
詳しくは、学生文化創造のWebサイトからご確認ください。
おわりに
試験結果がわかるまでまだ時間がありますが、結果については、(忘れなければ)この記事を更新する形でお知らせしたいと思います。受験者数もまだまだ少なく、あまり情報がない認定試験ですので、この記事が今後受験を検討される方のお役に立つとうれしいです。
10/7追記
無事合格し、認定証書・認定証が届きました。